日常生活の中で、夢中になって本を読んだりテレビを見ているときに、口をポカーンと明けて上下の歯の間に舌が出ていたり、飲みこむときに舌をつき出し、歯を押すような動きをすることがあります。これを舌癖といい歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。舌癖のある人は、いつも舌が口の中で低い位置や前方にあり歯を押しています。そして、飲みこむときに、さらに強い力で歯を押し出します。
そのうえくちびるやほほ筋肉の力が弱く、特にいつも口を開けている人は外側から歯を押さえる力がありません。
そのため出っ歯になったり、歯と歯の間にすき間が開いたり、上下の歯が噛み合わなくなることがあります。
また、話をするときには、そのすき間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌たらずな発音になることもあります。